連続ドラマは重いと言われてしまった。
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これは15年前にヒットした映画で、美術さんが日本人だったので、日本でも公開されました。
内容は外国人から見ればそこそこで、私が嫌いな中国独特の不自然な大ジャンプ等あるのですが、とにかく画面が綺麗で印象に残っていまして。
今日15年ぶりに見たら、画面の美しさに改めてぞくぞくしました。
監督も、最初は美術さんの提案に疑問を感じていたそうですが、カメラテストをしたら一発でノックアウトされてしまったとか。
絵心のある人が見たら、忘れられなくなる映画です。
物語は戦国末期、秦の始皇帝の中国統一がラストスパートになっている頃です。

(始皇帝役は陳道明。板についていてスゴイ)
この頃、始皇帝は有名な3人の刺客に命を狙われていました。
ある日訪ねてきた男が、自分が3人を倒したとして、それぞれの経緯を語り始めます。

物語ごとに、画面を支配するメインカラーがあります。
最初は色恋沙汰が絡む「赤の世界」。



色欲と血のイメージですね。
次は刺客二人がお互いを想い合うも、一人が独断で秦軍に乗り込む「青の世界」。



飛雪の戦闘シーンは、大ジャンプはおいといて、髪のなびき方、衣のひるがえり具合が本当に美しいです。
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次は「白の世界」。
刺客の一人が、秦の天下統一について、乱世が終結するいいことではないかと述懐する世界です。


刺客二人で秦宮に乗り込み、始皇帝を狙いにいく「緑の世界」。



この緑は良く覚えていました。
中でも一番記憶に残っていたのが、始皇帝の登場シーン。

この画面の左側からゆっくり出てくるのですが、

画面がすごすぎて鳥肌が立ちます。
再び白の世界へ戻り、

刺客それぞれが自分の結論を導き出します。
秦の始皇帝が中国を統一して以降、中国では統一状態が正常で、分断状態が正常ではないものと認識されるようになりました。
国が分断された後に、必ず統一する英雄が登場してきたのが中国史で、それは「中華思想」として民族のDNAとなっていると私は思っています。
なので、現在のチベットやウィグルの独立を、中国人は認めないだろうなと。
この時代劇でも、刺客の一人が、始皇帝が中国を統一すれば戦乱が終わり、世の中が平和になるから、という理由で剣を置いています。
戦国の7国が全て共存するという選択肢はなかったのか。
(EUみたいな…)
今中国が7つの国だったらどうだったか、ふとそんなことを考えてしまいます。
話がそれてしまいましたが、アマゾンなら2400円程度で買えるので、中国語の勉強にもお勧めです。
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